スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雨季の狭間5

最近本当色々ありすぎて体調もおかしいし…なんなんでしょうかね季節の変わり目もあるか(^_^;)

さてさてはなしかわって。
何とか続き書けました。
本当にスランプさん入ってしまって…何が書きたいんだ?みたいな(^_^;)
ダラダラ感あってすみません。
それでも良かったら続きどうぞ。



ある一角の倉庫の様な建物に複数の男達は布を身に纏い、顔は見えい姿で扉をぶち破り足音を静かに忍び込む。

降りしきる雨は今も土砂降りでちょっとやそっとのぶち破る音なんて周りの民間等には聞こえることもなく打ち消される程だ。

先陣をきった男は片手をあげ合図する。
複数の男達はありとあらゆる物を薙ぎ倒し壊しながら隅々まで探す。

「濡れた女物と男の物が…」

合図した男は無言でその衣服を掴む。

「やはりここに居た様だな狼陛下め…容赦なく隅々まで探せ!抜け道が何処かにあるはずだ!」

衣服の湿り具合から判断し指示をだす。
扉と言う扉を開け放ち、外へ出られる様な窓等の逃走経路は無いかとその建物内は破壊を徹底的にやり始める。

この土砂降りでは騒音等気付く事はなく存分に奴等は躍起になっていた。




バキバキ!と破壊される音は地下の方でまで聞こえ始める。

「…おっ始まってるな上は…」
「本当見境無く破壊してるね…全く。」

静かに身を潜め助けた夫婦は李翔と夕鈴を見やりながら溜め息をつく。

「まさかこんな地下に用水路が張り巡らしていたとはな…」
「私も昔に聞いたことはありましたけど商家の人達が荷物を運ぶのにこの用水路を使ってたって。でも今は狼陛下の時代になってからは使うことは無くなったて、几鍔から聞いた事あるわ。」

夕鈴は気遣いながら黎翔を支える。

「ふーんあの金貸し君が君にそんな事まで教えているのだな。」
「それはそうですよ!あのバカに自慢げにいわれてましたから!今思い出したら腹が立つ‼でも子供の頃の話ですから…って、李翔さん?」

な!何故そんな狼の様な瞳で見下すんですか?!

黎翔は冷たい瞳で見下ろされ、それを感じた夕鈴はゾクリと冷たいものが背中に流れる。しかも夕鈴は自分が地雷を踏んだことに気がつきもしないでいる。

「あんたたち本当こんな時にじゃれてるんじゃないよ。若い者は時と場所をわきまえないんだからね。」

そんな二人のただならぬ空気のなか、会話を割ってはいったのは女将さんの方だった。

その言葉に夕鈴は「違いますよ!もう!」と赤面しながら言い訳する。

そんなやり取りをしている間に男は黎翔の方に近づき白い紙を手渡す。

「…何時も済まない。」
「いえ、大した情報では無いですが…」
「此からどうする。もうこの街には居られまい。」
「家内と二人で王都を出ます。ここでお別れになります。」
「…そうか。」
「其より貴方様の方は大丈夫ですか。」

黎翔の顔色は余り良くない。

「大丈夫だ。そろそろ移動するとしよう。奴等が此処を見つける前に。」

だが、黎翔は何事も無かったかの様に振るまう。

その言葉に夕鈴はそうだったと 気を取り直す。

そこには小舟が一隻あり、藁や荷物で白い布で覆われていた。

「あの藁と荷物の中に二人分は入れる」
「え?おじさんと女将さんは?」

夕鈴は八百屋の夫婦を見やる。すると二人は笑顔でいる。

「夕鈴ちゃん、此処でお別れだよ。あんた達はこの船に潜んでればいい。絶対何があっても動いちゃダメだよ。」

「?」夕鈴は小首を傾げ女将さんを見やる。
すると隣にいた黎翔はふと気がつく。

「この雨で地下の用水路の流れは王宮の方に流れていると言う事か。」

雨では無いときは逆に街の方に流れていくのだ。無論水は決壊しないようにあちこちへと流れるように仕組まれている。

「そう言うことですよ。後は地上に出るには多分この船で行けるところまで行けば柵にぶち当たる。降りてからは…多分そこの李翔さんが知ってるだろ。」
「そうなんですか?」
「…ああ」

旦那の言葉に間をおいて黎翔は頷く。

夕鈴はまだこの時も三人が共通していた事に気が付いていないでいた。

「女将さん達は?」
「私等は逆の方歩いて途中地上に出るよ。二手に別れた方が良いだろ。」
「そうだけど…」
「さ、早く船に潜りな!奴等が来ちまう!」

挨拶もそこそこに、黎翔と夕鈴は二人に急かされ小舟に身を潜める。

すると括りつけていた紐が二人によって外されゆっくりと流れ始める。

小舟が見えなくなるまで情報屋の夫婦は見送り寄りそう。

「行っちまったな…。」
「ええ…。どうやら、あの子達身分違いの恋をしてるみたいだね。」
「やっぱ気付いてたかお前も…。」
「あれじゃバレバレだよ!あんた。若いって良いわね全く。」
「本人等は気が付いて無いようだけどな。此から先が楽しみだが。…見れないのが残念だ。さ、俺達も此処を離れるか見つかる前に。」
「そうだね。……本当残念だよ。けどあの二人なら大丈夫だよ絶対に。」

何故かは分からないがそんな気がしてならない。あの二人なら苦難を乗り越えるに違いないと思わずにはいられなかった。

情報屋の夫婦は速やかに地下の用水路から移動し始める。

少し寄り道をしながら、夜も深まるなか王都の街を夫婦は出ていく。

新たな旅立ちとなった。




続く

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

月の砂へ
プロフィール

宇佐美

Author:宇佐美
ようこそお出でくださいました。
宇佐美の趣味のblogへ、ようこそ!
狼陛下の花嫁(黎夕)の二次創作を亀の様に更新しています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。