スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

無明の迷い道3 (黎夕)

遂に3まで来ちゃいましたよ…一体何処まで続くんだろう。汗
しかも二人だけで周りがまだ出てこないし…汗
ダラダラでごめんなさい。

では続きどうぞ。
3

一刻ほど歩き始めた頃、山間部の森は天気の移り変わりがよくある。

急な雨が二人を阻むかのようにただ体力だけ奪っていく。

黎翔と体力と違って夕鈴は普通の女性でもある。

なんとか雨が凌げる場所が無いかと黎翔は辺りを見回す。

洞窟のような場所は無く、大木の木々しかない。このままではと焦りも出た頃、夕鈴が走り出した。

「陛下!ちょっと待っていてください」

「え?!夕鈴???」

少し先に大きな大木がある。その手前には岩が囲うように有り何かを護るようにあった。

夕鈴はその岩と岩の隙間から通り抜け黎翔は夕鈴の後を追う。

すると拓けた先には聳え立つ御神木の様な木の隙間に丁度二人以上の空洞があった。

「陛下!この中に入ってください早く。」

「うん」

一応辺りを警戒しながら気配を探り、近くにその気配が無いと分かると黎翔は、夕鈴の前では笑顔で返事をし、御神木の様な大木の隙間に入る。

雨風防げ、ぽっかりとあいた空洞に余裕で寛げる空間、入り口近くは大きな岩で隠してくれているので当分はここで雨宿りは出来るだろう。

「陛下、外套脱いでください。」

「君は大胆なことを言うね。」

「は?!何言ってんですか、雨で濡れてしまってるからに決まっているじゃないですか、でないと風邪ひきますよ。さぁ!」

冗談で言ったつもりがどうやら通じなかったようで、夕鈴にあっという間に外套を脱がされた。

そして雨の雫を跳ね除ける様に二、三度大きな音と共にはためかせる。

「やはり高価な外套は、水滴も弾くものね…庶民の外套なんてあっという間にびしょ濡れだもの。」

「何か言った?夕鈴」

「いえなんでも無いですよ~ただの庶民と違うなって思っただけです。」

「ふーんそうなんだ。」

夕鈴の庶民的考えであった。そんな一つ一つの行動が黎翔にとっては新鮮である。

二人の外套を少し高い所に引っ掛け乾かす。

「ねぇ夕鈴こっちにおいでよ。」

奥ばった所に背を凭れ黎翔が手招きしている。

「そうですね」

黎翔の横にちょこんと座り寄り添う様に外を眺める。

雨脚は一時的強かっただけなのだろう、漸く小降りになりだしていた。

何時もなら黎翔からちょっかいが出ておかしくないのだが、何の反応も無い。

どうしたのかと見上げると少し顔が赤く呼吸が速い黎翔の姿だった。

夕鈴はすぐさまおでこを近づけ触れる。

…熱がある…もしかして私を庇いながら崖下に落ちたせいで損傷した肋骨のせいで熱が出てきたのかもしれない・・・
そう言えば!薬草…え!無い?

懐に手をやるが小さな巾着が無い。

落としたんだ…落ちた場所に…今から薬草を採りに行ったとして見つかる訳でも無いし…だったらあの場所に戻った方が早いかもしれない…

そっと黎翔に触れるが反応が返ってこない、これは一刻を争うと判断し夕鈴は自分の外套纏うが赤色外套は目立つ。
黎翔が着ていた黒の外套を身に纏い変わりに赤の外套を黎翔に掛ける。

少しでもマシかしら、陛下御免なさい役に立たなくて足ばかり引っ張って。

小さな手拭を雨に濡らし絞って黎翔のおでこにのせる。

夕鈴は黎翔の外套をすっぽり頭からかぶるようにして小雨の降りしきる中外へ飛び足した。

つづく
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

月の砂へ
プロフィール

宇佐美

Author:宇佐美
ようこそお出でくださいました。
宇佐美の趣味のblogへ、ようこそ!
狼陛下の花嫁(黎夕)の二次創作を亀の様に更新しています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。