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淡い想い(土千)

せっかく完成したのに半分消去してしまった大ばか者…です。
はい、今回もう一度やり直しました。
しかも最初完成した話とまったく違う終わりに…あれ?
でも最後は互いの想いにって事に纏まるのは一緒なんですが…
アレ…少し長くなった…爆
沖田さん出す予定無かったんだけどな。笑
ではどうぞ。  【淡い想い。】
【淡い想い。】


初めてこの京にたどり着いた時の事は私は忘れない。

あの夜空の月は朧月夜の中私は彼らに出会った。

最初に出会った時複数の人数で色々な出来事に怯えとかがまざる中一人だけは…

あの人の姿はとても漆黒の闇にとても合い月が逆行でもしっかりとした紫闇の瞳で目が離せられなかった。

浅葱色の半被を翻し刀の切っ先が私の首筋ギリギリに向けられ、その人の瞳は闇に吸い込まれそうに鋭くその瞳だけでも殺されそうなそんな感じだった。

でも、なんだろう。

私こんな状況の中で何故だか…ううん、何かが私の運命を動かすきっかけだったのかも知れない。

あれから色々とその日の内に私は彼等の住まう新撰組の屯所で滞在…って言うのかな…監禁に等しいけども私を保護としてここに住む事になった。

月日がたち、父様の情報はまったくと言っていいほど何も無い。

一部屋を貰ってそこで私は、何をすることも無くただぼぅっとして過している状況で…

ただ周りの沖田さん達に色々おちょくられたり、気にかけてくれる平助君たちのおかげであの頃はそれなりに過していた。

でもあの人に会う事は殆ど無くなんだか寂しい…

なんだろう、この気持ち…

この時はまだそれが一体なんだったのか解らなかった。

日を追う事にそれは大きくなり、気が付くと私はあの人を目で追ってしまっていた。




「何か俺に用があるのか、千鶴。」

「え…」

そう、今私がいる場所は土方さんの部屋でいつもの用にお茶を運んだ。ただそれだけのはずだったんだけど…
どうやら私はぼーっと土方さんを見ていたみたいで…

「え、じゃねぇだろ。何か悩みでもあんのか?」
今まで自分の机で書状等を目に通しながらこちらを振り向いた土方はまっすぐ千鶴を見る。

「な。なんでもないです。」

貴方を見惚れていましたなんて言える訳でもなく。
頬が熱くなってくるじゃない。駄目よ千鶴、別のこと考えなきゃ。

その時千鶴は気が付かなかった。
まさか土方が自分の顔間近くに接近しているなんて。
ひんやりとした手が千鶴のでこに触れられ今どういう状況なのか漸く理解した。

「きゃっ!!!」
「熱は…って…わっ!」

吃驚した千鶴が飛び上がったのだが、それから後がよくなかった。
勢い良く正座から中腰に立ち上がろうとして、自分の袴に足をとられ、そのまま土方の方に覆い被さる様になり室内は激しい音と机に積みあがっていた書状等から散らばる。

「って~。何しやがんだ千鶴。」

頭押さえながら土方は千鶴をしっかりと片腕で抱きとめている。

「ご、ごめんなさい!今どきます。」

状況が状況なだけに慌てた千鶴は土方に乗っかっている状態から離れようとした。
だか、それは旨く次の行動に移れなくなっている。
そう土方は、一向に千鶴を抱きとめたままその手を緩めの事もなく逆に力を篭める

「っ…あの…土方さん…」
「あ?どうした千鶴。」
「その…済みませんが手を退けて頂けませんか…」
「なぜだ?」
「何故って…」

一瞬何が起きたか判らなかったけど…あの人に抱きとめられたと判って、体中が熱くなり多分このときの私の顔は茹でタコ状態だった。

貴方の顔を直視出来なくて、自分の手で土方さんの胸に触れている場所を見つめながらどう答えればいいか、今の私には何も考えられないくらい動悸がしてしまってますなんて、言えるわけないじゃないですか…

そのまま沈黙してしまった千鶴を土方は、じっと見つめながらまったく動く気のなく待っている。

「じゃぁ、話変えるがお前最近俺の事ばかり目で追っていただろ。」
「そっ!そんな目で追ってる事なんて…」

勢いよく土方の顔を見たが、即また顔を逸らす。

ですから土方さん…貴方はどうして、こんなにも今日は絡むんですか…
私はもう貴方に密着しているだけでどうしていいか…でも…なんだろ…この気持ち…
貴方に抱きしめる腕の温かさがとても嬉しい…。
って…これは…

漸く自分の気持ちに気が付いた千鶴は、更に顔を赤くし始める。

「追っていなかったとは言わせねぇぜ。お前の気配は何処にいても俺の近くにあったからな。それに他の隊士だって気が付いていると思うが。」
「なっ!!!私そんなつもりで見て…あ…」

一つ一つに反応する千鶴の行動に土方は密かに笑みがこぼれる。

ホントお前は嘘が付けない性分だな…ま、そこが俺はお前のいいところだと思うがな。
まっすくで何処となくほっておけねぇんだ。

土方はゆっくりと腕の力を抜き千鶴を離してやる。
未だにオドオドとした動きではあるが、自分が解放されたことにも気が付いていないようだ。

どうしよう…絶対土方さんに私がどう思っているか、バレてしまってるよね…
だって私の立場ではそんな事あってはいけないのに…さっき気づいたから絶対この想いはこの人には知られてはいけないって。

「…お…い…鶴…」
「………」
「オイ!」
「えっ…!!!!!!」

いつの間にか土方の密着から解放されていることすら気づかず逆に今度は自分の頬に手を添えている土方の顔が間近くにあったのに驚き、飛びのいた千鶴に対して土方はムッとした顔になる。

「お前…なんでそんなに吃驚して飛びのくんだ。」
「だって、ひ・土方さんの顔が近くにあ・・あるから…誰だって驚きますよ。」

苦し紛れの言い訳だが、どうやら自分の気持ちはばれていない様だと、ホッと心の中で付いた。
そんな事だと露知らずの土方は、めんどくさそうに散らばった紙を拾い始めながら無意識にぼやく。

「失礼奴だな、お前…人が心配してやってるのにその態度はどういう了見だ…」
「心配…?」
「…否…なんでもねぇ。それよかお前斎藤と巡回の時間じゃねぇのか?」
「あっ…そうでした…土方さんが悪いんですよ」

土方の言葉に思い出したのか立ち上がり襖のところまで行ってもう一度土方の方に振り返る。

「ああ?なんで俺のせいなんだよ、元はと言えばてめぇが押し倒したんじゃねぇか。」
「おっ・押し倒したんじゃないです!!あれは事故で!!!」

せっかく顔色が元に戻っていたのに先程の事を思い出した千鶴は益々顔が火照りだす。
そんな仕草に土方は笑いそうになるがそれを堪え、何事も無かった様に促した。

「判った…事故だな。もう行かねぇと置いてかれるぞ。」
「…」

何か言いたげな顔をしていた千鶴だが、土方に言われるのも道理であり、半ば諦め千鶴は何も言わずその場を離れていった。
千鶴の足音が遠くにきえていき気配は完全に消える。
居なくなってから土方は再び自分の部屋が騒然と散らばった紙を集めてると

「土方さん、可愛いからってあんなに虐めたら千鶴ちゃん可愛そうですよ。」

ピクッと手が止まり土方は、声の主にムスッとしながらも散らばったものを集め机の上に置く。
振り向きもせず、先程千鶴が持ってきたお茶を飲み干し筆を持ち仕事をし出す。

「そんな図星指されたからって、拗ねないで下さいよ僕は本当の事言っただけですよ。」
「うっせぇ…今日は妬けに突っかかるじゃねぇか総司。」

壁に凭れながら総司は胡坐をかき、刀を肩に掛ける。

「だって、千鶴ちゃんは僕のオモチャなんですから取らないで下さい。」
「オモチャってお前な…」

今までこちらに一切向こうとしなかった土方が珍しく反応して、総司の方を睨む。

「珍しい事もあるんですね。」
「何がだよ」
「土方さん気が付かないんですか?僕が千鶴ちゃんを取っちゃうと思って反応しましたね。」

してやったりと総司の顔がなんとも言えない子供じみた笑みを浮かべ、そんな時かぎっていいことは無い。
土方は、更に眉間の皺が濃くなるが、少ししてため息を吐き、諦めた仕草でまた自分の机に向く。

「ふん…勝手に言ってやがれ。俺は忙しいんだ無駄口叩いてないでどっか行きやがれ。」
「たくっつれないな~土方さんは。でも僕は土方さんが不器用なままでいるなら取っちゃいますからね。」
「てめぇ…」

総司の一言に互いの空気が一気に変わる。
それは戦場の時の殺気にも取れる。

「鬼の副長がこんな事で反応するなんて駄目ですよ。僕は近藤さんの所に行こうかな。」

先に折れたのは総司だった。
何時もなら先に手が出ているのに。

「ちっ…」

なんでもお見通ししやがって…

総司は何も無かった様に土方の部屋を出て行った。
一人になった土方は筆を戻し、畳に寝転がり天井を見つめる。
 
俺はあの時、千鶴を…どうしたかったんだ…

抱きとめた時離したく無かった…

閉じ込めてしまいたいと…

総司に言われたあの言葉だけで反応するなんてな…

「はぁ…何やってんだ…俺は…今はそれどころじゃねぇってのによ。」

瞳を閉じ土方は長いため息を零した。
お互いが想い逢っていると言う気持ちに気が付くのは大分先の事である。

fin
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